
氏原巨雄/著
A5判 上製 160ページ(カラー80・モノクロ80) 定価2,730円(税込)
ISBN978-4-8299-0158-8 文一総合出版/発行
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ある年の春、突然、オオタカが私のフィールドに巣を作った!
つがいとの出会いから巣の発見、ヒナの誕生、そして繁殖の失敗…。翌年の子育て再挑戦から2羽のヒナの巣立ちまで、スケッチブックを片手に9年間、オオタカの森を見つめ続けた珠玉の観察記。鳥類画家が見続けた都市近郊での貴重なオオタカ繁殖記録。
カモメ識別ハンドブック、シギ・チドリ類ハンドブックなど、美しいイラストで定評のある氏原巨雄氏が9年にわたり見続けた、都市近郊に暮らすオオタカの記録です。貴重な生態画、著者が実際に使っているスケッチ付きのフィールドノートも収録しています。


※画像は見本です。
■ちょっと立ち読み/1998年の観察から(本文より)
ヒナの姿はなかなか見えなかったが、餌を受け取るためにヒナが思いっきり首を伸ばした何度目かに、とうとうその顔をスコープの視界の中に、はっきりととらえることができた。丸くて黒い眼が印象的だ。木の葉の隙間から射しこむ陽光に、白い綿羽がまぶしいほどに輝いている。
オオタカのつがいに出会って二ヶ月半、この森にオオタカのヒナがいよいよ誕生したのだ。この後ヒナが巣立つまで、スケッチブックにヒナの成長の過程を記録していくことができるのは本当に楽しみだ。そして何よりもこの小さなヒナが、親のような立派なタカに育ってくれることを願わずにはいられない。
初めて真っ白いヒナの姿を見たこの感動を私は一生忘れないだろう。
■担当編集者が語る制作秘話
・オオタカ観察記:担当編集者の裏話1
・オオタカ観察記:担当編集者の裏話2
■書評されました
山と渓谷[2007年11月号]
イラストでつづる、オオタカの繁殖記録
東京郊外のとある小さな森。鳥類画家である著者のフィールドに、ある日オオタカが巣を作った。著者は無我夢中でその姿をスケッチした。それから9年。国内ではめずらしい、イラストを主体としたオオタカの観察記が、ここにまとまった。
巣を作り、抱卵、孵化し、ヒナが育っていく。その様子が、ていねいなイラストで描かれる。イラストにおるオオタカの姿は、躍動感にあふれ、とくに、鋭くも優しいその目が印象に残る。イラストに添えられた手書きのメモはさらに臨場感を高めている。
オオタカを刺激しないようにこっそりと身を潜めるくだりでは、こちらも緊張して息が詰まりそうになる。無事、幼鳥が巣立っていくと、感慨深い気持ちになる。オオタカを見守る著者の感情が、読者にひしひしと伝わってくる。
巻末には、著者のオオタカ観察法が掲載されている。オオタカが生息できる環境をいつまでも保ちつづけようにしたいものだ。(雪海芽尋・ライター)
■オオタカ関連書籍
[和書]
・八王子城とオオタカ―八王子城壁保存運動40年間の記録
・オオタカの森―都市林「市野谷の森公園」創生への道
・はばたけオオタカ―密猟者からオオタカを守る人びと
・まもれ!物見山のオオタカ―オオタカの巣立ちをまもった『鳩山野鳥の会』の記録
・オオタカが戻ってくるまで―埼玉県・くぬぎ山 再生にむかう記録
・オオタカのひなのそだつ里
・オオタカの営巣地における森林施業―生息環境の管理と間伐等における対応
[洋書]
・Northern Goshawk: Ecology, Behavior, and Management in North America
・The Goshawk (Poyser Monographs)






